今回の観察の目的の2つ目は草原から原生林への遷移を目の当たりに観察して欲しいことでした。今歩いているのは、野焼きを行い草原を維持している場所から、原生林の上流部を植林した場所との境目に近づいています。阿蘇は古来噴火を繰り返し、又、1,000年以上前から人々が野焼き、草刈り、畜産業で生計を立てて草原を維持してきている場所があります。草原は放置放棄されると、灌木が侵入してきて人が入ることが出来ない藪地からやがては原生林に覆われます。この兜岩展望所から菊池渓谷入り口までは、展望所脇には放置されて藪化していく場所、草原が維持された状態の場所、一部植林されたされた場所、スカイライン建設から免れて原生林が今も残り、そこには素晴らしい渓谷と水源も見る事ができる場所です。渓谷内の上流部「深葉」には多くの希少植物が観察できる素晴らしい場所でもあります。熊本生まれの遠来のどんがめさんに是非とも見て頂きたいと企画しました。


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