もう帰ろうとしたその時に、渡邉さんが見つけた小さい花。「これは?」「うーん。アカバナか話に聞いたことのあるイワアカバナか。アカバナはいつもはもっと暑い時期に見たし、あまりにも小さい。」しかし、ここは野焼きをやるので防火帯作りのために早くに草刈りをするので、咲いていた花が刈られて、その後に2度咲きしたので、花が小さいのかなと考え込んでしまいました。阿蘇国立公園の中に咲いています。採集するには憚られますが、思い切って採集することにしました。渡邉信子さんの協力で旨く根から取ることができました。 採集して持ち帰り調べますが、特徴である花の柱頭がわかりません。アカバナかなと思いましたが、九州の花図鑑276ページに「葉は上部まで短い柄があり、茎を抱くことはない。」と記載のあるイワアカバナと同定しました。直ぐに押し葉にしました。又、http://www.env.go.jp/park/doc/data/plant.htmlにアクセスしたらイワアカバナもアカバナも国立・国定公園特別地域内指定植物には指定されていないことも確認出来て安心しました。
重しを乗せ、湿気取りに挟んだものを毎日取り換えました。2週間経ちました。もう十分乾燥したようです。
スキャナーに直接乗せて、パソコンに取り込んだ画像です。
葉の上部と茎を頂いていないのがはっきりと確認できます。
名前 | 花期 | 所在地 | 類 | 草 ・ 木 | もろもろ |
イワアカバナ | 7〜8月 | 湿地に生育 | アカバナ科 アカバナ属 | 多年草 | 頭は棍棒状というより、球状・葉は多少茎を抱く。 葉は上部まで短い柄があり、茎を抱くことはない。 |
凡そ50分の予定で阿蘇三菱重工クラブです。慎重に運転して行きましょう。
本当に楽しい「北外輪兜岩展望所〜菊池渓谷のハイキング+二重の峠」でした。
今回の観察会の仕上げに渡邉信子さんが見つけた「アカバナ科のイワアカバナ」。
赤鼻なんて言ったら 大槻先生が笑っておられるかな。
皆さんありがとうございました。また 会える日を楽しみに・・・