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 大阿蘇に咲く花 「や行」 

 や  ゆ  よ 

  L   和名 (1段目   ) 学名:
 (2段目 #) 属名の意:
 (3段目 $) 種小名の意:
 (4段目 &) 変種・亜種・品種の場合は その意:
    
 ← (ヤイトバナ)ヘクソカズラでアップ。
 ← ヤクシソウ Youngia denticulata (Houttuyn) Kihan
Crepidiastrum denticulatum (Houtt.) J.H.Pak et Kawano
# 米国のR.A.Young(1876-?)への献名。
$ 歯形の・小さな歯がついた・細歯状の・細牙状の。
#2 Crepidiastrum=Crepis(キク科の一属名)+astrum(似)Crepis に似たの意。
 ← ヤツシロソウ Campanula glomerata L. var dahurica Fisch.
C. cephalotes Fisch. ex Nakai
# 小鐘・鈴・campana(鐘)の縮小形・花冠の形から来たもの。
$ 球状に集まった・密集した。
& シベリアのダフリアの。
$2 cephalotes=?
 ← ヤシャブシ Alnus firma Sieb. et Zucc
Alnus firma Siebold et Zucc. var. firma
# ハンノキ製品・(特に)舟・本属の一種の古ラテン名alnusに由来・ケルト語のal(近く)+lan(海岸)が語源ともいう。
$ 強い・堅い・壮健な・実質のある・しっかりした・健康な・強固な・確固不動の・断固とした・確実な・堅忍不抜の。
 ← ヤナギアザミ Cirsium lineare (Thunb.) Sch. Biq.
# ギリシャの植物名cirsionに由来・ギリシャ語kirsos(静脈腫)より・棘に刺されて腫れたのに効き目のある薬草の名がアザミに転用された。
$ 線の・直線の・線形の・線状の。
 ← ヤナギイノコズチ Achyranthes longifolia (Makino) Makino
# anchyron (gr. 籾殻)+ anthos (gr. 花)
$ logifolius 長い葉の
 ← ヤハズアジサイ Hydrangea sikokiana Maxim.
# hydro(gr.水)+angeion(gr.容器)・さく果の形から来た。
$ 四国産の。
 ←  (ヤブエンゴサク) ヤマエンゴサクでアップ。
 ← ヤブカンゾウ Hemerocallis fulva (L.) L. var. kwanso Regel
# hemera(gr.一日)+callos(gr.美)・hemera(一日)+kallos(美しい)・一日の美しさの意・この属の花は一日で萎むため。
$ 褐色の・茶褐色の・茶褐色を帯びた・黄褐色の・赤褐色の・濃黄の。
& 和名カンゾウ。
 ←  ヤブタバコ Carpesium abrotanoides L.
# carpesion(ムギわら)に基づく、頭状花を囲む総苞片が乾燥してつやがあり麦わらに似ているため。
$ キク科Astemisa abrotanumのような
 ← ヤブツルアズキ Vigna angularis (Willd.) Ohwi et H. Ohashi var. nipponensis (Ohwi) Ohwi et H.Ohashi
# イタリアP.Vigna(17世紀)への献名。
$ 角(かど)のある・隅にある・角ばった・稜のある。
& 日本の。
 ← ヤブニンジン Osmorhiza aristata (Thunb.) Rydb.
# osme(gr.香気)+rhiza(gr.根)
$ のぎの付いた・のぎ形の。
 ← ヤブマオ Boehmeria longispica Steud.
Boehmeria japonica (L.f.) Miq. var. longispica (Steud.) Yahara
# ドイツのG.R.Bochmer(123-1803)の名に由来。
$ 小穂の長い。
 ← ヤブミョウガ Pollia japonica Thunb.
# オランダのvan der Pollに由来。
$ 日本の。
 ← ヤブラン Liriope platyphylla Wang et Tang
Liriope muscari (Decne.) L.H.Bailey
# [神話]リーリーオペー・レイリー((水辺のニンフでNacissusの母))・水の妖精・leirion(gr.ユリ)+opsis(gr.ーに似た)・ギリシャ神話の女神の名・Narkissosの母。
$ 広い花弁の。
$2 muscari=?
 ← ヤマアイ Mercurialis leiocarpa Sieb. et Zucc.
# メルクリオの・水銀の・Mercurisu神の・ギリシャの神Merucuiusuの形容詞形・Mercurius=Jupiter大神とMaiaとの息子、神々の使神、その他雄弁、商業、窃盗、道路の神であり、また死者の霊を外界へ案内する神(ギリシャ神話のHermes神にあたる)。
$ 平滑な果実・無毛果の。
 ← ヤマアザミ Cirsium spicatum (Maxim.) Matsum.
# ギリシャの植物名cirsionに由来・ギリシャ語kirsos(静脈腫)より・棘に刺されて腫れたのに効き目のある薬草の名がアザミに転用された。
$ [spico](麦の)穂のような形状・(spico=穂を付ける・穂状の・穂のある・穂状花序の)。
 ← ヤマアジサイ Hydrangea serrata (Thunb. ex Murrray) Ser.
Hydrangea serrata (Thunb.) Ser. var. serrata f. serrata
# hydro(gr.水)+angeion(gr.容器)・さく果の形から来た。
$ 鋸のような・ぎざぎざのある・鋸歯状の。
 ← ヤマウツボ Lathraea japonica Miq.
# 欧州の種類にTournefortが付けた名でlalhraios(隠れていた)の意・落葉の下にほとんど埋まっているから。
$ 日本の。
 ← ヤマウルシ Rhus trichocarpa Miq.
Toxicodendron trichocarpum (Miq.) Kuntze
# ギリシャの古名rhousをラテン語化した・この植物の古名rhousをラテン語化したもの。
$ 有毛果実の。
#2 Toxicodendron=?
$2 trichocarpum=有毛果実の
 ← ヤマエンゴサク Corydalis lineariloba Sieb. et Zucc.
Corydalis lineariloba Siebold et Zucc. var. lineariloba
# ギリシャ語korydalis(ヒバリ)に由来・長い距を持った花の形から。
$ 線形の・裂片の。
 ← ( ヤマカノコソウ ) ツルカノコソウでアップ
 ←  ヤマグワ Morus australis Poir.
# クワに付いたラテン古名morusより・果実の色からケルト語のmor(黒)がもとではないかといわれる。
$ 南の・南方の・南半球の。
 ← ヤマサギソウ Platanthera mandarinorum Reichb. fil. var. branchycentron (Franch. et Savaut.) Koidz.
Platanthera mandarinorum Rchb.f. subsp. mandarinorum var. oreades (Franch. et Sav.) Koidz.
# platys(gr.広い)+anthera(gr.やく)・本種では葯隔が広いから。
$ mandarinorum=?
& branchycentron=?
&3 mandarinorum=?
&4 oreades=?
 ← ヤマザクラ Prunus jamasakura Sieb. ex Koidz
Cerasus jamasakura (Siebold ex Koidz.) H.Ohba
# 梅の木・スモモの木・すもものラテン語名に由来。
$ 日本名ヤマザクラから、ヤマザクラの(とRiroは思う)。
#2 Cerasus=?
 ← ヤマジオウ Lamium humile (Miq.) Maxim.
Ajugoides humilis (Miq.) Makino
# lamos(gr.喉)に由来するギリシャの植物名の転用・イラクサに似た植物の古代ラテン名・一説にギリシャ語でlamos(のど)より・花の筒が長くてのど状に見えるから。
$ 低い・小さい。
#2 Ajugoides=Ajuga に似たもの
 ← ヤマジノギク Heteropappus hispidus (Thunb.) Loss.
Aster hispidus Thunb. var. hispidus
# heteros(gr.異なる)+pappus(gr.冠毛)・頭毛の中心部の筒状花には長い冠毛があるが舌状花にはごく短いものしかないため。
$ 粗造りの・乱雑な・毛むくじゃらの・毛深い・剛毛で覆われた・ごつごつした・粗野な・剛毛のある・棘毛のある。
#2 Aster=(gr.星)・星状態・頭状花が放射状をなすことからきている。
 ← ヤマジノホトトギス Tricyrtis affinis Makino
# teris(gr.3)+cyrtos(gr.曲がり)・tri(三)+Kyrtos(曲がった瘤のある)・三枚の外花被の基部が袋状に曲がっているため。
$ ーに近い・ーに近縁な・−に関係ある。
 ← ヤマゼリ Ostericum sieboldii (Miq.) Nakai
Angelica miqueliana Maxim.
# hysterikos(gr.ヒステリー)・ヒステリーに効く薬用草本の意味と言う。
$ シーボルトの。
$2  miqueliana=オランダ人植物分離学者で日本植物を研究したミケルF.A.Miquel(1811-1871)
 ← ヤマトキソウ Pogonia minor (Makino) Makino
# pogonias(gr.鬚のあること・芒のある)
$ 突出する・成す・脅かす・そびえる・より小さい・より少ない・より低い・より短い・より若い・下位の・劣った・少なくする・小さくさせる・欠乏している。
 ← ヤマトキホコリ Elatostema laetevirens Makino
# elatos(gr.弾性)+stemon(gr.雄しべ)・elatos(追う・打つ)+stema(雄しべ)・elatosが英語elastic(弾力のある)の意味につかわれた・雄しべがはじめ曲がっていて、成熟時に弾力で飛び出ることに基づく。
$ 鮮緑色の・ライトグリーンの。
 ←  ヤマトラノオ Pseudolysimachion rotundum (Nakai) Yamazaki var. subintegrum (Nakai) Yamazaki;
Veronica rotunda Nakai var. subintegra Yamazaki
# pseudo (偽の)・Lysimachion (マケドニアの王の名)
$ rotundus 円形の
# Veronica 古聖者 St.Veronicaへの献名
$ subintrger 大体全緑の
 ← ヤマネコノメソウ Chrysosplenium japonicum (Maxim.) Makino
# chysos(gr.黄金)+splen(gr.脾臓)・花の色と属中に薬効のある種を含むことによるものと思われる。
$ 日本の。
 ← ヤマハギ Lespedeza bicolor Turcz.
L. bicolor var. japonica Nakai
# V.M.deCespedesへの献名であったが、ミスプリントのためLespedezaと成った。
$ 二色の・まだらの・市松模様の・斑の。
 ← ヤマハタザオ Arabis hirsuta ( L.) Scopoli
# アラビス(Gedrosiaの川)・国名アラビア(Arabia)に由来。
$ 直立した・突起した・手入れもない・粗野な・毛むくじゃらの・毛深い・もじゃもじゃした・剛毛で覆われた・葉の茂った・木の茂った・飾らない。
 ← ヤマハッカ Rabdosia inflexa (Thunb.) Hara
Isodon inflexus (Thunb.) Kudô
Plectranthus inflexus (Thunb.) Vahl ex Benth.
# ?
$ 曲がり・屈折・曲がり角・曲げる・調子を変える・向きを変える・向きを変えさせる・動揺させる・影響を及ぼす・転調する・ねじゆがめる・変える・動かす・内曲の・内折の。
#2 Isodon=iso(等)+dons(歯)萼が同大の裂片に裂けるから。
#3 Plectranthus=plectron(距)+anthos(花) 距のある花の形を表す
 ← ヤマヒョウタンボク Lonicera mochidzukiana Makino var. nomurana (Makino) Nakai
# ドイツ人のA.Lonitzer(1528-1586)への献名。
$ ?
& ?
 ← ヤマフジ Wisteria brachybotrys Sieb. et Zucc.
# 米国のC.Wistar(1760-1818)への献名。
$ 短い総状の。
 ← ヤマブキ Kerria japonica (L.) DC.
# 英国のJ.B.Ker(1764-1842)への件名。
$ 日本の。
 ← ヤマブキソウ Chelidonium japonicum Thunb.
Hylomecon japonicum (Thunb.) Prantl
# chelidon(gr.ツバメ)に由来。ツバメの飛び始めと花の咲き始めとの時期が一致するためといわれる・またツバメがこの植物のサランの色の汁で、ひな鳥の目を洗い視力を強めることによると言われる。
$ 日本の。
#2 Hylomecon=hylo(林・森)+mecon(ケシ)・林内に生えるケシ。
 ← ヤマホオズキ Physalis chamaesarachoides Makino
# physa(gr.水泡・気泡)に由来・膨らんだ萼(ホオズキのさや)から付けられた名。
$ Chamaesarachaに似た。
 ← ヤマホトトギス Tricyrtis macropoda Miq.
# teris(gr.3)+cyrtos(gr.曲がり)・tri(三)+Kyrtos(曲がった瘤のある)・三枚の外花被の基部が袋状に曲がっているため。
$ 長柄の・太い軸の。
 ← ヤマボウシ Benthamidia japonica (Sieb. et. Zucc.) Hara
Cornus kousa Buerger ex Hance subsp. kousa
# 
$ 日本の。
#2 Cornus=角笛・ミズキ属の樹木(セイヨウサンシュウユ・ヤマボウシ・ハナミズキ等)・cornu(角)に由来・材質の堅いのを意味するヨーロッパ種のC.sanguinea は古くから屠殺人の剣材として用いられ,イギリスではskewerwood(剣の木の意)及び古典英語dagge(短剣,鋭く尖った物)の意から来たdagwoodの名がある。
$2 kousa=クサ(箱根でのヤマボウシの方言)。
 ←  ヤマミゾソバ Polygonum oreophilum (Makino) Ohwi
Persicaria thunbergii (Siebold et Zucc.) H.Gross var. oreophila (Makino) Murai
# 多角形・polys(gr.多い)+gonum(gr.ひざ・節)・茎に多くの膨らんだ節があるから
$ ?
#2 Persicaria=persica(モモ)に由来・persicus(モモ)に似ているという意味・この植物の葉がモモに似ているため。
$2 thunbergii=スウェーデン人植物学者で日本植物誌をはじめて発表したツェンベリーC.P.Thunberg(1743-1828)の。
 ←  ヤマヤナギ Salix sieboldiana Blume
# ヤナギ
$ シーボルトの
 ← ヤマユリ Lilium auratum Lindley
# 百合・ユリ型の腕輪・ギリシャ語のleirio(gr.ユリ)から。
$ 金色の・金メッキされた・金で飾られた・金の。
 ← ヤマラッキョウ Allium thunbergii G.Don
# ニンニクの古ラテン名alliumに由来・語源はケルト語all(熱い)らしい・また「匂い」という意のalereまたはhaliumという。
$ スウェーデン人植物学者で日本植物誌をはじめて発表したツェンベリーC.P.Thunberg(1743-1828)の。
 ← ヤマルリソウ Omphalodes japonica (Thunb.) Maxim.
# omphalos(gr.臍)+eidos(gr.-の形)・果実の分果の形による。
$ 日本の。
   
 ← ユウスゲ
キスゲ
Hemerocallis citrina Baroni var. vespertina (Hara) M. Hotta
H. vespertina Hara
# hemera(gr.一日)+callos(gr.美)・herma(一日)+kallos(美しい)・一日の美しさの意・この属の花は一日で萎むため。
$ レモンの・レモンイエローの・緑がかった黄色の。
& 夕方の・西の・西方にある・夕咲の・夕方に花を開く。
 ← ユキザサ Smilacina japonica A.Gray
Maianthemum japonicum (A. Gray) La Fran Kie
# Samilax(サルトリイバラ属)の縮小形・葉形が似るところがあるから・Samilaxこのカシの一種ギリシャ古名を転用。
$ 日本の。
#2 Maianthemum=Maios(五月)+anthemon(花)・花期に基づく。
 ← ユキノシタ Saxifraga stolonifera Meerb.
# ラテン語saxum(石)+fragere(砕く)・この植物が岩の割れ目に生育する状態から、尿の結石をとかす作用があると思われたことによる。
$ ストロンのある・匍匐茎のある。
 ← ユキワリイチゲ Anemone keiskeana Maxim.
# anemos(gr.風)に由来・ギリシャ神話でAdonisの流した血から生まれた赤い花の本属の植物、または、フクジュソウを呼ぶという。
$ 明治初期の植物学者伊藤圭介の。
 ← ユズリハ Daphniphyllum macropodum Miq.
D. himalense (Benth.) Muell. Arg. subsp. macropodum (Miq.) Huang.
# Daphne(ジンチュオゲ属)+phyllon(gr.葉)
$ 長柄の・太い軸の。
$2 himalense=?
 ← ユリワサビ Wasabia tenuis (Miq.) Matsum.
Eutrema tenue (Miq.) Makino
# 日本語の山葵に由来。
$ 薄い・細い・痩せた・狭い・希薄な・澄んだ・ぼんやり見える・弱い・力のない・かすかな・繊細な・微妙な・出ない・乏しい・貧しい・下賤な・取るに足らない・つまらない・飾らない・簡素な。
#2 Eutrema=eu(良い)+trema(穴)・果実の表面の凹凸をさいしたもの。
   
 ← ヨウシュヤマゴボウ
( アメリカヤマゴボウ )
Phytolacca americana L.
# phyton(gr.植物)+lacca(深紅色の顔料)・phyton(植物)+近代ラテン語lacca(深紅色の染料)の合成名・液果に深紅色の汁を含むことによる。
$ アメリカの。
 ← ヨメナ Kalimeris yomena Kitam.
Aster yomena (Kitam.) Honda
# kalos(gr.美しい)+mero(gr.部分)・花弁が美しいから。
$ ヨメナ(日本語から)。
#2 Aster=# (gr.星)・星状態・頭状花が放射状をなすことからきている。
 ←  ヨロイグサ
(オオシシウド)
Angelica dahurica (Fisch.) Bonth. et Hook.
# 天使の
$ シベリアのダフリアの、ダフリア地方(バイカル湖以東のシベリアの東南部と北東モンゴル地域)
(54)  


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