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Photo:kumagaisou
(Photo: © Riro Yoshioka)

「クマガイソウを見に行く。雨が降ったらだめ。行くなら車に乗せてあげるから、それから、かなり歩くけれど大丈夫かな」と、言われました。嬉しくて二つ返事で「はい」「お願いします。」その晩は興奮のあまりほとんど眠れませんでした。朝から風邪気味だったので、薬を2倍飲みました。車は小型のジープ仕様。目指すは、その名も知らない見たこともない、阿蘇から離れた熊本県内にある九州山地へ続く山。やがて、風邪薬が効いてきたのか、ぐっすり寝込んでいました。車が激しく揺れ、眼をさますと、狭い、でこぼこ道。大きな岩も転がってました。山側に車体をこするようにして、すり抜けたかと思うと、枝が前方に垂れ下がり車の天井をこすります。どれくらい走ったのか勿論行き交う車など一台もありません。一人も。やがて、「ここから先は歩く。雨が降りそうだな・・・」。細い道を右へ左へと登っていくと、「このあたりだな。踏み分けて入った足跡が残らない所を探すから、待っていて」と。暫くすると、「あった。花も咲いていた!」と、降りてこられました。直接花には向かっていないようです。足跡が目立たないような地点を探しながら、目指しました。「あれです。」との声。しかし、見えません。暫く行ってやっと2輪見えました。「わー!!!クマガイソウ」。弾む息、心を落ち着かせるために休憩です。風が吹いています。小雨も降っています。頃合いを見て、花に近づきますが、株を踏まないように慎重に柔らかい腐葉土を踏み分けて進みました。後ろから側面から正面からと何枚写したのでしょうか。20数株ある中で、花が咲いているのは4株でした。撮影が終わったら踏んだ後を杉の枯れ葉で修復して、現場を立ち去りました。帰路は全く別の方へと、右へ左へ上がったり下がったり、歩道に出たときにはどこをどう来たのかさっぱりわかりません。昔「松茸採りの人は現地を知られないように近くに来ると、木から木へと渡り足跡を残さない」と、聞いたことを思い出しました。これで、帰るのかと思ったら「もう一つ見ておきたいのがあるので」と、別な場所へと分け入って行きました。その件は、次のページに紹介します。全てが済んだら帰宅の道へつきますが、これが又思いもよらぬ道で、狭い山道を走り大回りをして幹線道路に戻りました。案内していただいた"私の師とも言うべき方"に心から厚く御礼申し上げます。
希少種の中でも大型のラン科の目立つ花「クマガイソウ」は盗掘の標的になっているそうです。花、種子とも採ったら1,000,000円の罰則があり、業とする者には3,000,000円の罰則があっても、盗掘するとは悲しいことです。

Photo:kumagaisou
(Photo: © Riro Yoshioka)
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(Photo: © Riro Yoshioka)
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(Photo: © Riro Yoshioka)
●「絶滅危惧II類(VU)」 絶滅の危険が増大している種
詳しくは→環境省 http://www.biodic.go.jp/rdb/rdb_f.html
 熊本県版カテゴリー区分 新カテゴリー(2004)
○「絶滅危惧IA類(CR)」 ごく近い将来における野生での絶滅の可能性が極めて高いもの。
平成17年5月20日熊本県告示第640号でクマガイソウが県内稀少野生動植物に指定されるとともに、併せて指定希少野生動植物に指定
「熊本県植物誌」に「クマガエソウ」ともいわれる。極希とあります。
「袋状の花冠を鎧姿の武者が背負った母衣に見立てて、平家物語で有名な熊谷直実から名を取った。」(朝日百科 植物の世界)
2004年6月北海道礼文島で見たレブンアツモリソウのアツモリソウはその名を平敦盛に由来。
Photo:kumagaisou
(Photo: © Riro Yoshioka)
名前花期所在地 単子葉類 草 ・ 木 もろもろ
クマガイソウ
クマガエソウ
4〜 5月
 
山地樹林下
特に杉林下、竹林下に群生する。
ラン科
アツモリソウ属
多年草
 
花は大型で径10cm
茶花などに好まれる

学名解説 (L)→

APGV

名前 単子葉類・クサギカズラ目
(キジカクシ目)
学名
クマガイソウ ラン科 アツモリソウ属 Cypripedium japonicum Thunb.

「APG分類体系に関して」は→

 


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