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2012年9月23日 阿蘇花野協会の平成24年度第3回活動から
放置人工林跡地の植物の復活の様子の観察、並びに、調査のために特別に熊本県から許可を得て、ツクシオトラノオの地下茎の様子の観察をしました。
 
下の写真と前の頁 5か月前(2012年4月29日)とを比べてください。
伐採していない場所と伐採地との境界付近で、先ず目についたのは、黄色の帰化植物のアレチマツヨイグサです。植林してあった場所にはハガクレツリフネが、日光に照らされながらも満開でした。恐らくこれは姿を消していくことになるのでしょう。ススキやヤマハギ、オトコエシや、アカメガシワがあるかと思うと、帰化植物のベニバナボロギク、そうかと思うと、絶滅危惧種のツクシトラノオ、ゴマノハグサ、ケルリソウ等を観察出来ました。
photo by Riro Yoshioka:
Photo:(C) Riro Yoshioka
この下の切株は、「数えてみたら43年の切株」とのことでした。この周辺一帯は大きな木に覆われて、伐採直後には、全く植物の観察が出来なかったところです。驚いたことにはこの切株の周りに、ゴマノハグサ、ケルリソウ、ツクシトラノオなどが咲いてきたのです。
photo by Riro Yoshioka:
Photo:(C) Riro Yoshioka
NPO 阿蘇花野協会 所有の敷地内であっても、熊本県の条例に定めてある指定希少野生動植物を無許可で採取すると、罰金100万円とのことです。
 
学術研究の目的としての許可証を発行して貰ってからの採取です。

指定希少野生動植物捕獲等許可証

自保第289号
平成24年9月14日
有効期間 平成24年 9月14日から
     平成24年12月31日まで
                熊本県知事 発行
種名 ツクシトラノオ

下の写真は、絶滅危惧種 ツクシトラノを採取する前に、ツクシトラノオの前で、許可証を手にするのは阿蘇花野協会理事であり植物の先生です。
photo by Riro Yoshioka:
Photo:(C) Riro Yoshioka
photo by Riro Yoshioka:
Photo:(C) Riro Yoshioka
ツクシトラノオの根です。立派ですね。これは43年の長い間眠っていた種でしょか。それとも、地下茎でしょうか。それとも、伐採後に種子が飛んできたのでしょうか。答えは、先生方の研究報告を楽しみに待つことにしましょう。
photo by Riro Yoshioka:
Photo:(C) Riro Yoshioka
絶滅危惧種の根。これは貴重な標本採集活動記録となります。
阿蘇花野協会の理事(実は某TV局の偉い方)さんが記録するために写真とビデオに収めました。
photo by Riro Yoshioka:
Photo:(C) Riro Yoshioka
国立公園内での植物採取は多くは禁じられています。しかし、ここは、NPO法人阿蘇花野協会の敷地内での、学術研究目的の採取であり、許されるのです。ここで採取した植物は全て熊本大学理学部で標本とされるとの事であります。下の写真はゴマノハグサの採取です。
photo by Riro Yoshioka:
Photo:(C) Riro Yoshioka
下の写真を見てください。ゴマノハグサの根の太さと長さに驚きです。
photo by Riro Yoshioka:
Photo:(C) Riro Yoshioka
ツクシトラノオとゴマノハグサの根の違いを比較しているところです。
photo by Riro Yoshioka:
Photo:(C) Riro Yoshioka
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