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キイレツチトリモチ
鹿児島県では 国指定文化財 天然記念物。→ かごしまデジタルミュージアム
 
熊本県レッドリスト2013:○「絶滅危惧IA類(CR)」 ごく近い将来における野生での絶滅の可能性が極めて高いもの。
熊本県植物誌に「極稀」とあります。


 動き回る蟻にピントを合わせようと追っかけます。
これを「きのこの上の蟻」と思っていました。
 
寄主の1つトベラ。
満開の実が綺麗でした。

 白いのは「きのこではなく花。蟻が花粉塊を運んで
 いる。」と、撮影後に教えて頂きました。蜜を求めて
 動く蟻が受粉の媒介となっていたのです。
寄主の1つシャリンバイ。
トベラの実の色とは対照的でした。
(Photo: © Riro Yoshioka)


浜辺の自然林の林縁に群生していました。(数えた方の話では150個体ほど。)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
花穂面の黒褐色の点は花期を過ぎた雄花。頂部に定規を
(Photo: © Riro Yoshioka)
(Photo: © Riro Yoshioka)

「1個の根茎から発生する花茎の数は3-10個である。ふつう花茎を生じた株はその年限りで腐って消滅する。花穂は長い卵形で先端は細く尖り、表面の色は黄色。1個の花穂に雌花と雄花がつく。雄花は花穂面に散生し、肉眼ではっきり見える大きさだが、雌花は花穂面を覆っている小棍体の間に埋もれているので外から見えない、雄花は短い柄があり花被は3裂して、内側が窪んだまま開く。中央に柄のない3個の葯があり白色の花粉を出す。この時期には花穂面より出る蜜を求めて、アリ類が群がり受粉の媒介をする。」(「日本の野生植物」 (株)平凡社)


名前花期所在地 離弁花類 草 ・ 木 もろもろ
キイレツチトリモチ
 
 
 
 
10月下旬〜 11月中旬
 
 
 
 
九州以南の暖かい地方の主として
海岸近くの自然林の中に生える。

 
 
 
ツチトリモチ科
ツチトリモチ属
 
 
 
多年草
 
 
 
 
寄主はトベラ・シャリンバイ・ネズミモチ
まれに、ハマヒサカキ・リュウキュウハマヒサカキ
リュウキュウツルウメモドキ。
雌雄同株・高さ3-11CM・花穂は長い卵型
表面の色は黄色。

学名解説 (L)→

APGV

名前 真生双子葉類・ビャクダン目学名
キイレツチトリモチ ツチトリモチ科 ツチトリモチ属Balanophora tobiracola Makino

「APG分類体系に関して」は→

 

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