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2024年4月19日 10時〜15時 「ミヤマキリシマの害虫調査」
仙酔峡と阿蘇山上駐車場付近のミヤマキリシマ個体群を対象に害虫(キシタエダシャク)の発生状況を調査
本年は合同調査とする。
   環境省・自然公園財団・熊本県自然保護課・阿蘇地域振興局・阿蘇市・南阿蘇村
   阿蘇地区パークボランティアの会(6人)以上7団体
参加人数:午前19名・午後20名

キシタエダシャク(羽の下側が黄色い峨)の幼虫はミヤマキリシマの蕾や葉を食べる。
日本に分布しているのは亜種であり日本固有種である。
ミヤマキリシマの花を見るためにキシタエダシャクを撲滅すると日本の固有種が無くなってしまう。
調査で見つけても殺さずに、地面に放してやる。
現在は薬剤散布ではない方法を検討されているようです。
調査の結果は行政側にも提供するとのことで、ミヤマキリシマの開花予測にもなるようです。

1/2 午前の部 仙酔峡駐車場付近

阿蘇中岳が噴火して火山岩が、仙酔峡方面に飛来した場合に備えた退避壕が集合場所
(Photo: © Riro Yoshioka)

環境省の方が調査方法を指導。
(Photo: © Riro Yoshioka)

5つの調査区域を設定して参加者を5班に分けて調査開始。
取っ手のついた50cm四方の白い色の布をミヤマキリシマの下に差し込み、枝を揺すったり叩く。
(Photo: © Riro Yoshioka)

キシタエダシャクの幼虫を数える。長く伸びた時の長さ(mm)を計測する。
(Photo: © Riro Yoshioka)

小さいのでデジタル一眼カメラ・マクロレンズで撮影する。
(Photo: © Riro Yoshioka)

図鑑で見たキシタエダシャクの幼虫の写真は黄色だったので、ネットで検索しました。
ミヤマキリシマの害虫類,特に九重と霧島におけるクジュウフユシャクとキシタエダシャクの発生について
「6. キシタエダシャクの幼虫には,色彩が顕著に異なる5つのタイプがあることを明らかにした.」
(収録刊行物 九州大學農學部學藝雜誌 九州大學農學部學藝雜誌 29 (3), 87-115, 1974-12)

キシタエダシャクの蛾になった姿はここをクリックされてください。→


調査した株には、後日、開花状況を調査するときのために、
株の上下に白いテープを巻きつけます。
(Photo: © Riro Yoshioka)

蕾の食害がどのくらいあるのか調べる。
蕾がどのくらいついているのかを判断する。
(Photo: © Riro Yoshioka)

各班の班長が調査結果を発表する。
(Photo: © Riro Yoshioka)

2/2 午後の部 阿蘇山上駐車場周辺

午後からの調査区域は草刈りをした場所と、草刈りをしなかった場所でのキシタエダシャクの発生状況の調査

ここは草刈りをした場所です。
(Photo: © Riro Yoshioka)

少ないようです。
(Photo: © Riro Yoshioka)

ここは草刈りをしてない場所です。
(Photo: © Riro Yoshioka)

ここは多いようです。
(Photo: © Riro Yoshioka)

「何匹もブラさっがってる!!!」との声。
(Photo: © Riro Yoshioka)

マクロレンズで
(Photo: © Riro Yoshioka)

調査終了後、各班から報告。
(Photo: © Riro Yoshioka)

後方は皿山。
砂千里を通って阿蘇中岳への登山は噴火警戒レベル2のため火口周辺1km規制されているので、
皿山経由で中岳への登山ルートとなってるそうです。
(Photo: © Riro Yoshioka)



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