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「阿蘇の七鼻」・・・「鼻」とは外輪山がカルデラの内側に突き出た部分をさす。
「遠見が鼻」・・・大観峰
「蹶落が鼻 (象が鼻)」
「獅子が鼻 (左石が鼻)」
「尾が鼻 (卯が鼻)」・
「古城が鼻」
「松が鼻」・
「妻子が鼻 (制子が鼻)」
2012年3月17日合志君から
「先日行った古閑の滝駐車場から大観望の右に見えた象ケ鼻にヒゴイカリソウが咲いているのをネットで見つけましたので、 配信します。」とのメールを受信しました。直ぐに「行ったことがありません。 興味が出てきましたよ。 」と、返信すると、「余り歩かないで、ヒゴイカリソウの花が見られ、阿蘇五岳など360度の展望が得られるようなので、その時期(ネットのは5月12日)に他のスポットとあわせて一緒に行きませんか。 」と。更に、「象ケ鼻のメールに引き続き、オキナグサなどの山野草が楽しめ、高岳、根子岳の展望が得られる妻子が鼻のネットを配信します。オキナグサの花後もいいかも知れませんが、もっと早めの時期に花を見に行きませんか。妻子ケ鼻に行ったことのある人、案内してもらえませんか。」との合志君からのメール。
 
幹事の宮崎君から「ちょっと先の話ですが、5月14日(月)に象ケ鼻、妻子が鼻界隈の野草観察企画がもちあがっていますので予告しておきます。ご参加希望の方は、このメールにその旨ご返事下さい。詳細は、今後相談して別途案内します。悪天候が予想される場合は、日程を前後にずらす場合も有りますことを了解しておいてください。」と、メールが一斉に配信されました。
2012年5月8日 下見(合志君・吉岡)
 合志君のカーナビ付きプリウスで下見に出かけました。阿蘇地方は視界があまり良くありません。黄砂と思いました。
   (*「阿蘇地域に一時、光化学スモッグ予報:今年初」との報道。)
象が鼻のことを阿蘇市役所の受付で聞いても解りません。市役所に備え付けの地図をコピーしてもらいました。大観峰(遠見が鼻)と同じく車で登れますが、離合する場所を見つけるのが大変な狭い道です。登り口からはカーブが連続する道が続きます。高い所まで来ました。広い起伏の多い草原になっています。車を降りて三角点を探しますが、全くわかりません。最高地点らしき凸があちらこちらにあるので、目星をつけて行くのですが、見つかりません。
象ケ鼻
正面から「象が鼻」

象ケ鼻
左後「大観峰(遠見が鼻)」・手前「象が鼻」(9日後に撮影・曇天)
 
 キジの番いが道の真ん中を仲良く歩いています。初めて見る野生のキジ。国鳥です。興奮しました。プリウスの静かなこと。気づかないのか近寄っても直ぐには逃げません。車内から撮影します。オスを撮影しようとしたら2羽とも草原の中に消えたので、草を踏み分け、忍び足で迫り、なんとか撮影しました。望遠レンズを持ってきておけばと思いました。再び車を走らせます。人も牛も車にも出会わない静かすぎるほど静かな草原が続きました。そこは「木落牧場」という廃業した跡地でした。北外輪山の尾根道(大観峰方面から別府一宮やまなみハイウェイと交差するミルクウェイ)に出ました。観察会当日はここから「象が鼻」に向かうことにしました。引き返す途中、狸に出会いました。夜行性のはずなのに昼遊びかな?
国鳥 キジ 日本固有種 キジ目 キジ科 学名:Phasianus versicolor オス 81cm程 メス 58cm程
キジ オス キジ メス

「出てきた狸 野生にしては肥満体?」  
「顔の模様を見るとニホンアナグマのようですので、お知らせしておきます。」と、メールを頂きました。
二人とも狸に化かされた(>_<)
イタチ科 和名 ニホンアナグマ 学名 Meles meles anakuma Temminck, 1844
狸
 
 昼食は宮地駅前に出て食べました。狸汁ではなく、「阿蘇の赤牛」を。食後、象が鼻への登り口まで戻ってきて、合志君がカーナビの設定をしていると、人の良さそうなご主人が「何処に行かれますか。」と、声をかけて来られました。事情を説明すると、夫婦で山菜取りに行く途中であること、原野の所有者で、牧畜もやっていたので、原野と牧場の両方の入会権も持っていること、今は「季節料理ふじ川」の経営をしていること、ヒゴイカリソウの自生地も何か所か知っていることなど話され、ヒゴイカリソウの咲く場所に案内して頂きました。残念ながら花は未だ咲いていませんでした。14日「ふじ川」での昼食後に群生地を案内して頂くことになりました。
 再度、三角点探しです。合志君が見つけました。「あったよ」と携帯電話。何故こんな所に三角点があるのかと思うような場所でした。アマドコロの群生する姿を初めて見ました。近くにはマイヅルソウ、ハルリンドウ、フデリンドウ、ウマノアシガタ、ミツバツチグリ、スミレ、ニオイタチツボスミレ等も咲いてました。
似ているナルコユリとの違いは茎に陵があるのでわかります。
群生するアマドコロ
名前 花期 所在地 単子葉類草 ・ 木 もろもろ
アマドコロ
 
 
4〜5月
 
 
山地や原野に生える
 
 
ユリ科
アマドコロ属
 
多年草
 
 
ヤマイモ科のトコロに似た地下茎が
少し甘みを帯びている
茎に稜があって角張る


象が鼻の三角点を見つけてご満悦な表情の合志君です。
合志君

 
 「妻子が鼻」はここより登るのには時間がかかりそうだから、登り口だけ見つけておきたいと、宮地へ戻り坂梨から大戸の口へ向かう道を走ります。登り口近くは駐車する場所がありません。しかも、鉄条網が張り巡らしてありました。時間も遅くなったので、帰ることにしました。
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