丘の上の大江天主堂
Riroが初めてここの天主堂を見たのは昭和44年。当時は天草下島の道路はほとんど未舗装。そこを軽自動車で窓を開け、片手で団扇を仰ぎながら、曲がりくねった凸凹道を吹っ飛ばしていると、いつしか、前方に走る車。それはもう大変。埃がもうもうと。これがなかなか収まりません。暑いのに窓を閉めての運転です。いらいらしていたら、丘の上にまっ白い天主堂が見えたのには感動しました。でも、どうして。熊本から120kmは離れていると思われる、物凄く辺鄙な場所に、こんなに美しい天主堂があるのかと思ったものでした。実はRiroは上から目線ではないのですが、熊本市中心目線からの思いだったのです。南の方から船でやってくると、先ずは天草にたどり着きます。熊本市内は遥か遠くにあるのです。宣教師がやってきて信徒が増えて行き、やがてキリシタン弾圧の時代になり、当時は隠れキリシタンとなり、信仰は捨てずに、その後このような立派な天主堂を作ったのかと思うと宗教の力に驚いたものです。
丘の上にあるのは、港に帰ってくる漁船の目印にもなっているそうです。



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