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初めてモウセンゴケを見たのは2004年6月北海道サロベツ原野です。この時は花は咲いてなくて葉だけでした。
2度めに見たのは阿蘇南外輪山尾根でした。この時は30数名での観察会でした。写真を撮るタイミングを逃しました。その後、何回か現地を訪ねましたが、見つけることが出来ませんでした。
  本日やってきた「ここは牧場への通り道」。草地です。先輩の案内で見に来たモウセンゴケ。意外にも株数が多いと思いました、サロベツ原野で見たときより小さいようにも思いました。残念なことにモウセンゴケの花が閉じていました。先輩が「何故だろう」と、携帯電話を取り出して「ほら、ここでとった写真」と、白いモウセンゴケの花を見せてくれました。「あの時は確か11時半ごろだった。」と。Riroが現地で撮影した時刻はカメラの撮影情報を見ると「15:23:24」でした。
先輩が「湿地にもあったが、そこへ行こう。」と。移動しました。しかし、ここでも花は咲いていません。
「朝早く来たらどうでしょうか。」と先輩。

(Photo: © Riro Yoshioka)
3日後にやってきました。
咲いていました。大感激です。それにしても小さい 小さい 白い花です。一番上に咲いています。葉がこれまた小さい 小さい。撮るのが大変。歩くのも撮影するのも、湿地を荒らさないように、慎重の上にも慎重に。汗びっしょり。カメラの撮影情報を見ると「10:47:27」でした。先輩のお陰でモウセンゴケの花を見ることができました。草原と湿地の両方に咲くのを。感謝 感謝です。

帰宅後、図書館で図鑑を開くと。
「花は小さく、一方に偏った総状花序をなし、毎日一花ずつ咲かせる一日花で、午後3時ごろには閉じる。」
(朝日百科 植物の世界 )
先輩の「何故だろう」への答えが見つかりました。早速メールで知らせました。

(Photo: © Riro Yoshioka)

(Photo: © Riro Yoshioka)

(Photo: © Riro Yoshioka)

(Photo: © Riro Yoshioka)
「寒地や水の多いところでは葉が立ち上がるが、平地では葉柄が短くて地面にへばりついてロゼットになる。」
(朝日百科 植物の世界 )

「葉は根生し、長い柄があり、杓子状でうすい赤色を帯び、葉面には多数の紅紫色の腺毛が直生し、その長いものは5mmに達することがある。小さい虫がこれにさわると、たちまち粘着して動けなくなり、虫体は腺毛の分泌液のために消化される。」(新牧野日本植物図鑑)
[日本名]毛氈苔は葉に一面に毛の多いのを毛織の毛氈に見たて、コケは小型であるためについた。
(新牧野日本植物図鑑)

名前花期所在地 離弁花類 草 ・ 木 もろもろ
モウセンゴケ
 
6〜 8月
 
日当たりのよい酸性湿地に生える。
ときに水中に生える。
モウセンゴケ科
モウセンゴケ属
多年草
 
食虫植物
葉の裏面にいろいろな長さの200本余りの腺毛が密生する。

学名解説 (L)→

追記 2016/

名前 真生双子葉類・ナデシコ目学名
モウセンゴケ モウセンゴケ科 モウセンゴケ属 Drosera rotundifolia L.

「APG分類体系に関して」は→

 

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