| 熊本県版カテゴリー区分 新カテゴリー(2004)
 ○「絶滅危惧U類(VU)」 絶滅危機が増大している種。
 初めにお断りしておきます。(「*」,「$」印はWeb site 上では場所の公開が憚れますので伏字としたものです。)
 1969年「熊本県植物誌」発行当時は「ユキワリイチゲが県内に産するとも言われるがわからない。」と、あります。
 撮影したユキワリイチゲの写真を熊本記念植物採集会副会長宛へのメールに添付しました。
 回答には「ユキワリイチゲですが、これまで南小国町〜**付近が生育南現地と考えられていました。$$$$は国内的には同域ですが、くわしく見れば南限となります。また県内の分布域も広がることになります。機会がありましたら現地確認してみようと思います。  」と、ありました。
 現地は「$$$$」の裏山の林縁です。ユキワリイチゲの咲く場所を教えていただいてから、1年経って訪れると、落ち葉がびっしりと積み重なり、歩くとフワフワと浮くようです。初めて見た日は蕾が多く一株だけ花が開いていました。観察を終えて帰り道に一瞬雪が舞ました。ユキワリイチゲを見た日に雪が舞った。これぞその名に相応しいと一人納得していたのですが・・・。その日から20日後 3度目の現地探索で一斉に開花した姿を見ることが出来ました。しかし、満開なのに葉がどれも汚いのです。落ち葉が積っているからだろうかなと思って帰りました。図書館で調べたら「葉は秋に地上に出て、冬を過ごすため、花期には、ガサガサした感じに汚くなっていることが多い。」(「日本の野生植物」)と、知りました。
 「日本名」雪割りイチゲで、雪の中ですでに芽が出ているからである。一名をルリイチゲともいう。(新訂 牧野新日本植物図鑑)
 友人が男池では「アズマイチゲとユキワリイチゲが同時期に開花しているのを見ることが出来ると案内してくれました。下にその写真をアップします。阿蘇に見たのと比べると男池のは花弁の数が少ないようです。」
 
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