| 熊本記念植物採集会第980回例会が阿蘇の湿原で行われました。会員でもある「九州の花図鑑」の著者・益村 聖先生も参加されました。この時期は春の花から夏の花への端境期とも言うのでしょうか、花には多くは出会えませんでした。初めて見たアリノトウグサ、タチシオデ、ヒメスゲ、ヒロハノドジョウツナギ の4種をアップします。
 小雨交じりの湿原の中を下見に7回も来たというリーダーについて行きます。点々と張ってあるピンクのテープを目印に進みます。沢や小さい川を何度も渡り湿地の中で、益村先生の解説です。これまで直径1Cm以下の花は写真に撮っても解りにくいので敬遠してきました。益村先生の顔写真や説明される姿を撮っていました。「ヒロハノドジョウツナギの特徴についてと、ドジョウツナギ(染色体が4n)とヒロハノドジョウツナギ(染色体が2n)の雑種にマンゴクドジョウツナギ(染色体が3n)があること。マンゴクは熊本市内の万石の地名であり、マンゴクドジョウツナギは熊本にある。」との解説が耳に残りました。
 
 | 
(Photo: © Riro Yoshioka)
益村 聖先生がヒロハノドジョウツナギの特徴である根の張り方の説明をしています。
|  (Photo: © Riro Yoshioka) | 
|  
 熊本県版カテゴリー区分 新カテゴリー(2004)○「絶滅危惧IB類(EN)」 絶滅危惧IA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の可能性が高いもの。
 「熊本県植物誌」に希とあります。
 [日本名]
 ドジョウツナギ 泥地で子どもが取ったドジョウをその茎にさして持ち帰った昔の習慣による。(新牧野日本植物図鑑)
 | 
| 名前 | 花期 | 所在地 | 単子葉類 | 草 ・ 木 | もろもろ | 
| ヒロハノドジョウツナギ 
 | 7〜 8月 
 | 低山の水辺に生える 大型
 | イネ科 ドジョウツナギ属
 | 多年草 
 | 根茎は非常に短いが 側枝状の分枝を出す
 | 
追記 2016/
| 名前 | 単子葉類・イネ目 | 学名 | 
| ヒロナノドウジョウツナギ | イネ科 ドジョウツナギ属 | Glyceria leptolepis Ohwi. | 
 
Copyright © 2011   Riro Yoshioka All rights reserved.