HOME | main
 ←「な行」|「は・ば行」|「ま行」→


 大阿蘇に咲く花 「は・ば行」 

 は・ば  ひ  ふ  へ  ほ 

  L   和名 (1段目   ) 学名:
 (2段目 #) 属名の意:
 (3段目 $) 種小名の意:
 (4段目 &) 変種・亜種・品種の場合は その意:
    
 ← バアソブ Codonopsis ussuriensis (Rupr. et Maxim.) Hemsley
# codon(gr.鐘)+opsis(gr.〜に似た)・釣鐘状の花の形から来たもの。
$ シベリアのウスリー地方に産する。
 ← バイカイカリソウ Epimedium diphyllum (Morr. et Decne.) Lodd.
Epimedium diphyllum Lodd. ex Graham subsp. diphyllum
Epimedium diphyllum (C.Morren et Decne ) Lodd. subsp. diphyllum
# epi(gr.土)+Media(gr.メディア・ギリシャの地名)
$ 2葉ある。
 ← バイカウツギ Philadelphus satsumi Sieb. ex Lindl. et Paht.
# エジプト王PtolemaeusUのあだ名(兄弟を愛する人の意)・エジプト王P.Philadephos(親愛)を意味するギリシャ名より、あるいは、エジプト王Ptolemaios Phrlandeophus(B.C.283-247)にささげられた名であるといわれる。
$ 和名サツマウツギ(バイカウツギの異名)の略。
 ←
 
 ハイメドハギ Lespedeza juncea (L. fil.) Pers. var. serpens (Nakai) Ohashi
L. cuneata G. Don var. serpens(Nakai) Ohwi.
# V.M.Cespedesへの献名であるが、ミスプリントのためにLespedezaと成った。
$ 藺草(イグサ)の・イグサに似た。
& 蛇・はっている・匍匐性の・蛇のような。
$2 cuneata=楔(クサビ)形の。
 ← ハエドクソウ Phryma leptostachya L. var. asiatica Hara
Phryma leptostachya L. subsp. asiaatica (H.Hara) Kitam.
# アメリカインディアンの土名・語源不詳、アメリカインディアンの植物名とも言われる。
$ 細い穂の。
& アジアの。
 ← ハガクレツリフネ Impatiens hypophylla Makino
# 忍耐のない・耐え難い・我慢のできない・あることの能力のない・短気な・じれったい・無情な・im(不)+patiens(忍耐)。impatient(不忍耐)の意で、刮ハに触れると急にはじけるから。
$ 葉の下に生ずる。
 ← ハキダメギク Galinsoga quadriadiata Ruiz et Pav.
Galinsoga ciliata (Raf.) Blake
# 18世紀のスペインの植物学者でマドリットの植物延長Mariano Martinez de Galisogaの名に因んだもの。
$ ?
$2 ciliata=縁毛のある・絨毛のある
 ← ハグロソウ Peristrophe japonica (Thunb.) Brenek.
Dicliptera japonica (Thunb.) Makino var. subrotunda Matsuda
# 循環・回転・転換。
$ 日本の
#2 Dicliptera=diclis(gr.二重のひだ)+pteron(gr.翼)・diclis(戸の様な二重のひだ)+pteron(翼)・二枚の総包葉の形をたとえたもの。
$2 japonica=日本の。
& 丸くなった・丸い・やや円形の。
 ← ハシカグサ Hedyotis lindleyana Hook. var. hirsuta ( L.fil) Hara
Neanotis hirsuta (L.f.) W.H.Lewis var. hisuta
# heyds(gr.甘い)+ous,otos(gr.耳)。
$ 英国の植物学者リンドレイJ.Lindlleyの。
& 直立した・突起した・手の入れてない・粗野な・剛毛の・もじゃもじゃの・飾らない・多毛の。
#2 Neanotis=?
 ← ハダカホオズキ Tubocapsicum anomalum (Franch. et Savat.) Makino
# tubus(管)+Capsicum(トウガラシ)・萼のふくらみが筒形に見えるから・ハダカホオズキ属として1908年に牧野富太郎の命名。
$ 変則の・異形の。
 ← ハナイカダ Helwingia japonica (Thunb.) F. G. Dietrich
Helwingia japonica (Thunb.) F. Dietr. subsp. japonica
# ドイツのG.A.Helwing(1666-1748)への献名。
$ 日本の。
 ← ハナウド Heracleum nipponicum Kitag.
Heracleum sphondylium L. var. nipponicum (Kitag.) H.Ohba
# ギリシャ神話のHerculesにささげられpanakes herakleion(ヘラクレスの万能薬)と言うことから付いた名で、Pinyが最も薬効の高い種類に与えられたもの。
$ 日本の。
 ← ハナカズラAconitum japonovolubile Tamura
Aconitum ciliare DC.
# トリカブト・ギリシャの植物名akoniton(gr.)から。
$ japono-volubile :volubilis=にじれた・からみついた・巻き付く・蔓性の。
$2 ciliare=縁毛のある,睫毛(マツゲ)状の毛の生えた。
 ← ハナシノブ Polemonium kiushianum Kitam.
Polemonum caeruleum L. subsp. kiushianum (Kitam.) H.Hara
# Pontusの王Polemonに由来すると言われる・ギリシャ名polemoionより・カッパドキアのPolemonの薬草・一説にはギリシャ語のpolemons(戦争)に由来するとも言われる。
$ 九州の。
$2 caeruleum=青色の
 ← ハハコグサ Gnaphalium affine D.Don
G. multiceps Wall. ex DC.
# ははこぐさ・gnaplallon(gr.フェルト)に由来・ある軟毛に覆われた植物の古代ギリシャ名で、gnaphalllion(一握りのむく毛、転じてフェルト)に由来する。
$ 〜に近い・〜に近縁な・〜に関係ある。
$2 multiceps=多頭の
 ← ハネミギクVerbesina alternifoliaBritt.
# (クマツヅラ属)に似た葉を持つ・由来は不明だが,或種の神聖な(宗教上の)草本に対するラテン名 。
$ 互生葉の。
 ← ハバヤマボクチ Synurus excelsus (Makino) Kitam.
Serratula excelsa Makino
# syn(gr.合同)+oura(gr.尾)・syn(共に)+oura(尾)葯の下部尾状の付属物が合一して筒になるため。
$ 高い・高尚な・崇高な・突出した・隆起した・すぐれた・高くなった。
#2 Serratula=serratus(鋸歯ある)の女性縮小形から導かれた植物名で,Pliny はスペイン産の Betonica に使用したのが後に転用された。
 ←  (ハマカンギク) シマカンギクでアップ
 ← ハルトラノオ Bistorta tenuicaulis (Bisset et Moore) Nakai
Polygonum tenuicaule Bisset et Moore
Bistorta tenuicaulis (Bisset et S.Moore) Nakai var. tenuicaulis
# 2重にねじれた・ラテン語bis(二つ)+tortus(捩じれ)・二重にねじれたの意・中世の植物名・根茎の形に基づく。
$ 細い茎の。
#2 Polygonum=多角形・polys(gr.多)+gonu(膝・節)茎に多くの膨らんだ節があるから。
 ← ハルリンドウ Gentiana thunbergii (G. Don) Griseb.
# Illyriaの王Gentius(B.C.500頃)に由来・この植物とその薬効の発見者Pliny により付けられたもの。
$ スウェーデン人植物学者で日本植物誌をはじめて発表したツェンベリーC.P.Thunberg(1743-1828)の。
 ← ハンカイソウ Ligularia japonica (Thunb.) Less.
# ligula(舌)・ligula(革紐)・小さい舌状花をあらわす。
$  日本の。
 ← ハンショウヅル Clematis japonica Thunb.
# clema(gr.若枝)の縮小形・klema(若枝・つる・巻きひげ)の縮小形。
$ 日本の。
 ← パンパスグラス Cortaderia selloana Asch. et Graebn
# ?
$ ?
   
 ← ヒオウギ Belamcanda chinensis (L.) DC.
Iris domestica (L.) Goldblatt et Mabb.
# インド マラバレル地方の土名。
$ 中国の。
#2 Iris=iris(gr.虹)・ギリシャ神話虹の女神より転じて植物名。
$2 domestica=国内の・家庭の・その土地産の。
 ← ヒカゲスミレ Viola yezoensis Maxim.
# スミレ属の植物の古ラテン名を属名にした・ラテン古名のviolaから。
$ 北海道の・蝦夷の。
 ← ヒガンバナ Lycoris radiata (L'He'r.) Herb. 
# ギリシャ語の海の女神の名・Lycoris (gr.) に由来。
$ 射出の・放射状の花冠の。
 ← ヒキオコシ Rabdosia japonica (Burm.) Hara
Isodon japonicus (Burm.f.) H.Hara
Plectranthus japonicus (Burm. f.) Koidz.
# ?
$ 日本の。
#2 Isodon=iso(等)+dons(歯)萼が同大の裂片に裂けるから。
#3 Plectranthus=plectron(距)+anthos(花) 距のある花の形を表す
 ← ヒキヨモギ Siphonostegia chinensis Benth.
Siphonostegia chinensis Benth. ex Hook. et Am.
# siphon(gr.管)+stege(gr.蓋)・長い管状のがく筒に基づく。
$ 中国の。
 ← ヒゴイカリソウ Epimedium grandiflorum Morr. var. higoense T. Shimizu
# epi(gr.土)+Media(gr.メディア・ギリシャの地名)・地名Mediaに由来するepimedionからでた名。だたしこのepimedionは別の植物の名であるとされている。
$ 大きい花の。
& 肥後の。
 ← ヒゴシオン Aster mackii Regel
Aster kodzumanus Makino
# (gr.星)・星状態・頭状花が放射状をなすことからきている。
$ ロシアの探検家ナチュラリストのマーックR.Maackの。
$2 kodzumanus=?
 ← ヒゴスミレ Viola chaerophylloides (Regel) W. Becker var. sieboldiana (Maxim.) Makino
# スミレ属の植物の古ラテン名を属名にした・ラテン古名のviolaから。
$ ナンザンスミレViola chaerophooidesの形容語でchaerophylla に似た。
& シーボルトの。
 ← ヒゴタイ Echinops setifer Iljin
# echinos(gr.ウニまたはハリネズミ)+ops(gr.似た姿の)・はじめechinos(ウニまたはハリネズミ)+pos(足)であったのをリンネがops(姿をするもの)にかえた・球形の頭状花集団がとげだらけに見えるから。
$ 剛毛を有する・剛毛を生じる。
 ←  ヒトヨシテンナンショウ Arisaema serratum (Thunb.) Schott var. mayebarae (Nakai) Ohashi et J.Murata;
A. mayebarae Nakai
# ギリシャ語の植物名aron+sema(gr.目印)・Arum(アラム属)の一種arisまたはaron+haima(血)の意で、仏苞炎の赤褐色の斑点に因み、かつ、Arumに血縁のあることを示す。
$ のこぎりのような
 ← ヒトリシズカ Chloranthus japonicus Sieb.
# chloros(gr.緑)+anthos(gr.花)
$ 日本の。
 ← ヒナタイノコズチ Achyranthes bidentata Blume var. tomentosa (Honda) Hara
A. fauriei Lév. et Var
# achyron (br. 籾殻) + anthos (gr. 花)。
$ bi (2) + dens (歯)。
& ビロード毛のある・密に細綿毛ある。
$2 fauriei=明治時代に日本で採集した宣教師U.フォーリーの。
 ← ヒメアザミ Cirsium buergeri Miq.
# ギリシャの植物名cirsionに由来・ギリシャ語kirsos(静脈腫)より・棘に刺されて腫れたのに効き目のある薬草の名がアザミに転用された。
$ 日本植物の採集家ドイツ人ブリュルゲルH.Bürger(1840-1858)の。
 ← ヒメウズ Semiaquilegia adoxoides (DC.) Makino
Aquilegia adoxoides (DC.) Ohwi
# semi(半分)+Aquilegia(オダマキ属)・Aquilegiaに近いが別の意、牧野富太郎の命名。
$ レンプクソ属Adoxaに似た。
 ← ヒメウラシマソウ Arisaema kiushianum Makino
# ギリシャ語の植物名aron+sem(gr.目じるし)・Arum(アラム)属の一種arisまたはaro+haima(血)の意で、仏炎苞の赤褐色の斑点に因み、かつArumに血縁のあることを示す。
$ 九州の。
 ← ヒメウワバミソウElatostema umbellatum Blume var. umbellatum
Elatostema japonicum Wedd.
# elatos(gr.弾性)+stemon(gr.雄しべ)・雄しべがはじめ曲がっていて、成熟時に弾力で飛び出ることに基づく。
$ 散形花序の。
 ← ヒメオドリコソウ Lamium purpureum L.
# lamos(gr.喉)に由来するギリシャの植物名の転用・イラクサに似た植物の古代ラテン名・一説にギリシャ語でlamos(のど)より・花の筒が長くてのど状に見えるから。
$ 緋色の・紫の・(色)の濃い・深紅色の・光り輝く・華美な。
 ← ヒメキンミズヒキ Agrimonia nipponica Koidz.
A. pilosa Ledeb. var. nipponica ( Koidz.) Kitam.
# ケシの一種の名argemone(gr.)から誤綴で転用・花にとげの多い点でギリシャ植物argemoneに似ているためにPlinyが綴りを誤って転用したもの。
$ 日本の
$2 pilosa=長軟毛のある。
& 日本の。
 ← ヒメシオン Aster fastigiatus Fisch.
# (gr.星)・星状態・頭状花が放射状をなすことからきている。
$ 束になって・直立した・数枝集まって直立した。
 ← ヒメジソ Mosla dianthera (Hamilt.) Maxim.
Mosla dianthera (Buch.-Ham. ex Roxb.) Maxim.
M. grosseserrata Maxim.
# インドの土名を属名に転用。
$ 二つの葯の。
$3 grosseserrata=粗い鋸歯のある
 ← ヒメシロネ Lycopus maackianus (Maxim.) Makino
L. angustus Makino
# lykos(gr.オオカミ)+pous(gr.足)・オオカミの足に似ているためとされるが、意味不明。
$ ロシアの探検家ナチュラリストのマーックR.Macckの。
$2 angustus=狭い,細い
 ← ヒメジョオン Stenactis annuus (L.) Cass.
Erigeron anneuus (L.) Pers.
# ?
$ 毎年の・一年間の・一年を通じて・年齢・生涯・一年の収穫高・一年生の。
#2 Erigeron=eri(gr.早い)+geron(gr.老人)・灰白色の軟毛でおおわれた春早く花の咲く植物と言う意味で、もとはSnecio vulgarisを指したものと言われる。
 ←  ヒメスイバ Rumex acetosella L.
# 槍の意味であるラテン古名rumexに由来
$ やや酸っぱい
 ← ヒメスゲ Carex oxyandra (Franch. et. Savat.) Kudo
# 鬚草(ひげくさ)・スゲ草・古代ローマの植物名から転用。
$ 尖った雄蘂(ユウズイ)の。
 ← ヒメナベワリ Croomia japonica Miq.
# 北米のH.B.Croom(1799-1837)への献名。
$ 日本の。
 ← ヒメノボタン Osbeckia chinensis L.
# スウェーデンのP.Osbeck(1722-1805)への献名。
$ 支那の。
 ← ヒメハギ Polygala japonica Houut.
# 姫萩・polys(gr.多)+gala(gr.乳)・Dioscoridesが乳汁の分泌をよくすると思われたある種の丈の低い灌木に対して付けた名。
$ 日本の。
 ←  ヒメムカシヨモギ Erigeron canadensis L.
# 多分eri(早い)+gero(老人)より
$  カナダの
 ← ヒメユリ Lilium concolor Salisb.
L. cocolor var. partheneion (Siebold ex de Vriese) Baker
# 百合・ユリ型の腕輪・ギリシャ語のleirio(gr.ユリ)から。
$ 同色の。
& partheneion=?
 ← ヒメヨモギ Artemisia feddei Léveil. et Vaniot
Artemisia lancea Vaniot
# Cariaの王Mausolusの妻・ギリシャ神話の女神Artemis(Diana)に由来・ギリシャ神話の純潔の女神Artemis(Diana)に由来・古来いくつかの薬効が知られている。
$ ?
$2 lancea =皮針形の。
 ← ヒメレンゲ Sedum subtile Miq.
# sedere(座る)に由来・ラテン語sedo(座る)から、岩や谷崖に張り付く種類があるため。
$ 細い・薄い・柔らかい。
 ←  ヒヨドリジョウゴ Solanum lyratum Thunb.
#  Solaum nigrum のラテン古名より・一説にはこの属の植物に鎮痛作用をもつものがあるので solamen (安静) からついた名ともいう。
$  頭大羽状の・堅琴状の
 ← ヒヨドリバナ Eupatorium chinense L.
Eupatorium makinoi T.Kawahara et Yahara
# アジアの王Mithridetes(B.C132-63)の姓Eupatorに由来・紀元前132-63年の小アジアのPotus王MithridatesVI Eupatorに捧げられた名で、彼はこの属のある植物を薬用にしたといわれる。Eupatorには良き父の意がある。
$ 支那の。
$2 makinoi=牧野富太郎の。
 ← ヒルガオ Calystegia japonica Choisy
C.japonica Chois
Calystegia pubescens Lindl.f. major (Makino) Yonek.
# calyx(萼)+stege(蓋)・2枚の大きな包葉が萼を覆っている。
$ 日本の。
#$3 pubescens=細軟毛ある
 ← ヒレアザミ Carduus crispus L.
Carduus crispus L. subsp. agrestis (Kerner) Vollm.
# 薊・ラテン古名に由来する属名・ラテン古名ラシャカキグサなどについた名の転用・棘のある点が似ているため。
$ 縮れた・しわがある。
& agrestis=野生の。
 ← ヒロハノドジョウツナギ Glyceria leptolepis Ohwi.
# glyceros(gr.甘い)に由来・glykeros(甘い)・この属のG.fluitansの粒が甘いため。
$ 薄い鱗片のある。
   
 ←  フイリナガバノスミレサイシン Viola bissetii  Maxim. var. kiusiana Terao
# スミレ属の植物の古ラテン名を属名にした。ラテン古名のviolaから
$ 採集家ビセットの
& 九州の
 ← フウロケマン Corydalis pallida (Thunb.) Pers.
# korydalis(gr.ヒバリ)に由来・長い距を持った花の形からの連想・
$ 青白い・蒼白の・淡白色の。
 ← フキ Petasites japonicus (Sieb. et. Zucc.) Maxim.
Petasites japonicus (Siebold et Zucc.) Maxim. subsp. japonicus
# petasos(gr.つば広の帽子)に由来するフキのギリシャ名・葉が広く大きいため。
$ 日本の。
 ← フクオウソウ Prenanthes acerifolia (Maxim.) Matsum.
Nabalus acerifolius Maxim.
# prenes(gr.下垂した)+anthos(gr.花)・頭花が下垂するから。
$ (Acer)のような葉の・カエデ属のAcerに似た掌状の葉の。
#2 Nabalus=?
 ← フサザクラ Euptelea polyandra Sieb. et Zucc.
# eu(良い)+ptelea(ニレ)・美しいニレの意・果実の形が似るが、雄花はずっと美しいから。
$ 多蕊の・多くの(20個以上)雄しべのある。
 ← フサフジウツギ Buddleja davidii Franch.
# イギリスの植物学者Aclam Buddle(1660-1715)の名に因む。
$ ?
 ← フジカンゾウ Desmodium oldhamii Oliver
Hylodesmum oldhamii (Oliv.) H.Ohashi et R.R.Mill
# desmos(gr.きずな、鎖)+eidos(gr.構造)・desmos(帯、くさり)+eidos(構造)・果実の途中に節があり、鎖状に連なることによる。
$ 英国人の採集家オルダムR.Oldham(1837-1864)の・イギリスのKew植物園から派遣されて1861年来日。
#2 Hylodesmum=?
 ←  フシグロ Silene firma Siebold et Zucc.
Melandryum firmum (Sieb. et zucc.) Rohrb
# この属の植物に粘液性の分泌液を出すものが多いので,これを神話のSilenes(酒の神 Bacchas の養父)が酔って泡だらけになった様子に譬えたもの。
$ 強い・堅固な。
#2 Melandryum=
 ← フシグロセンノウ Lychnis miqueliana Rohrb.
Silene miqueliana (Robrb.) H.Ohashi et H.Nakai
# lychnos(gr.炎)に由来・lychnos(灯火・ランプ)に由来し緋色の花の種につけられた。
$ オランダ人植物分類学者で日本植物を研究したケミルF.A.W.Miqel(1811-1871)の。
#2 Silene=この属の植物に粘液性の分泌液を出すものが多いので,これを神話のSilenes(酒の神 Bacchas の養父)が酔って泡だらけになった様子に譬えたもの。
 ← ブタナ Hypochaeris radicata L.
# ギリシャの植物名でhypo(gr.-のための、-の下の)+choeros(gr.子豚)。
$ 根を有する・根のある。
 ← フタバアオイ Asarum caulescens Maxim.
Japonasarum caulescens (Maxim. ) Nakai
# カンアオイ属の一種のギリシャ名による。
$ 茎のある。
#2 Japonasarum=Japonic(日本の)+Asarum中井猛之進の命名で、日本のフタバアオイをAsarum属から独立させたもの。
 ← フタリシズカ Chloranthus serratus (Thunb.) Roem. et Schult.
# chloros(gr.緑)+anthos(gr.花)。
$ 鋸の様な・鋸歯状の。
 ← フッキソウ Pachysandra terminalis Sieb. et Zucc.
# pachys(gr.太い)+andro(gr.雄しべ)・雄しべの花糸が目だって太いことから来た名。
$ 頂生の。
 ← フデリンドウ Gentiana zollingeri Fawcett
# Illyriaの王Gentius(B.C.500頃)に由来・この植物とその薬効の発見者Pliny により付けられたもの。
$ オランダの植物学者ツォーリンゲルH.Zollinger(1818-1859)の。
 ← フナバラソウ Cynanchum atratum Bunge
Vincetoxicum atratum (Bunge) C.Morren et Decne.
# cyno(gr.犬)+anchein(gr.殺す)・kynos(犬)+agcho(殺す)・犬に対して毒害のあると考えられていたこの属の一種の古代名より命名された。
$ 黒くなった・暗黒の・黒く装った・暗い。
#2 Vincetoxicum=?。
 ← フモトスミレ Viola sieboldii Maxim.
V. pumilio W. Becker
# スミレ属の植物の古ラテン名を属名にした・ラテン古名のviolaから。
$ シーボルトの。
$2 pumilio=小人,ピグミー。
 ←  フユイチゴ Rubus buergeri Miq.
# 藪・キイチゴ属本属の植物のラテン名に由来・恐らくruber(赤)から出ていて、赤い果実がなることを意味しよう。
$ 日本植物の採集家ドイツ人ブリュルゲルH.Bürger(1840-1858)の
   
 ← ヘクソカズラ
ヤイトバナ
サオトメバナ
(サオトメカズラ)
Paederia scandens (Lour.) Merrill
# paedor(汚れ・汚物)に由来・paidor(悪臭)・体全体に悪臭のあることに基づく。
$ 這いあがる・よじ登る性質の。
 ← ヘラオオバコ Plantago lanceolata (L.)
# 車前草・planta(足跡)に由来・大きな葉から付いた。
$ 皮針形の。
 ←  ヘラバヒメジョオン Erigeron strigosus Muhl.
# (gr.)多分eri(早い)+geron(老人)より。灰色の軟毛で覆われて春はやく花の咲く植物という意味。
$ 
 ←  ベニシュスラン Goodyera biflora (Lindl.) Hook.f.
Goodyera marcrantha Maxim.
# J.Goodyer(1592-1664)への献名
$ 二花の
$2 marcranthe=大きい花の・大きい花のある
 ← ベニバナボロギク Crassocephalum crepidioides ( Bentham ) S.Moore
# ?。
$ ?。
 ← ベニバナヤマシャクヤク Paeonia obovata Maxim.
# ギリシャ神話の医神Paeonに由来・この植物の薬効を見つけたギリシャ神話の医師Paeon記念する名・根を薬用にするため。
$ 倒卵形の。
 ←  ベンケイソウ Hylotelephium erythrostictum (Miq.) H.Ohba;
Sedum erythrosticum Miq.:
S. alboroseum Baker;
# Sedum= sedere(座る)に由来
$ alboroseum= 白色がかったバラ色の、帯白紅紫色の
   
 ← ホウチャクソウ Disporum sessile Don
# dis(gr.2)+spora(gr.種子)・子房の確執に二個の胚珠を持つことによる。
$ 無柄の・座るに適した(植物のたけか)・低い・固定した。
 ←  ホオノキ Magnolia oborata Thunb.
# フランスのP.Magnolia(1638-1715)への献名
$ 倒卵形の
 ← ホソバオグルマ Inula britannica L. subsp. linariaefolia (Turcz.) Kitam.
# Inula Helenium の古代ラテン名 ギリシャ名は elenion。
$ 英国の・ブリタニアの。
& ?。
 ← ホソバシュロソウVeratrum maackii Regel var. maackioides (Loes.fil.) Hara
# verator(預言者)に由来・ver(真に)+ater(黒い)・根の色に基づく・次の説もあるveratorは預言者 北欧に「クシャミしてからいうことは真実」とする伝説があり、この属の植物の根にクシャミを起こさせる薬効があるためといわれる。
$ ロシアの分類学者R.マーックの。
& ?。
 ← ホソバナコバイモ Fritillaria amabilis Koidz.
# fritilus(サイコロを入れる筒)に由来・筒状をした花形をたとえたもの。
$ 親切な・可愛い・愛すべき・好意のある・愛情の深い・愛らしさ。
 ← ホソバノヤマハハコ Anaphalis margaritacea (L.) Benth. et Hook. fil. subsp. japonica (Seh. Bip.) Kitam.
A margaritacea (L.) Benth. et Hook.f. subsp. margaritacea var. angustifolia (Franch. et Sav.) Hayata
A. margaritacea var. japonica (Sch. Bip.) Makino
# ギリシャの植物名gnaphalium(ハハコグサ属)のアナグラム(語中の文字を並び替えて作った語)ともいう。*[anagram=綴り替え]
$ 真珠のような。
& 日本の。
&2 angustifolia=細葉の,幅の狭い葉の。
 ← ホソバヒメトラノオ Pseudolysimachion linariifolium (Pallas) Yamazaki
Veronica linariifolia Pallas
# ?。
$ Linaria 状の葉をもった。
#2 古聖者St.Veronicaへの献名。
 ← ホタルカズラ Lithospermum zollingeri DC.
Buglossoides zollingeri (DC.) Johnston
# lithos(石)+sperma(種子)・小堅果を結ぶ性質から来た・lithos(gr.石)+sperma(gr.種子)
$ オランダの植物学者ツォーリンゲルH.Zollinger(1818-1859)の。
#2 Buglossoides=?。
 ← ホタルブクロ Campanula punctata Lam.
# 小鐘・鈴・campana(鐘)の縮小形。
$ 細点のある・小点ある。
 ← ボタンヅル Clematis apiifolia DC.
# clema(gr.若枝)の縮小形・ギリシャ語klema(若枝・つる・巻きひげ)の縮小形。
$ オランダミツバ属Apium の如き葉の。
 ←  ホドイモ Apios fortunei Maxim.
# apios(gr.)に由来
$ 東亜植物採集家英国人フォーチュンR.Fortunei(1812-1880)
 ← ホトケノザ Lamium amplexicaule L.
# lamos(gr.喉)に由来するギリシャの植物名の転用・イラクサに似た植物の古代ラテン名・一説にギリシャ語でlamos(のど)より・花の筒が長くてのど状に見えるから。
$ 抱茎の。
 ← ポントクタデ Persicaria pubescens (Blume) Hara
Polygonum pubescens Blume
# perisica(モモ)に由来・perisicus(モモ)に似ているという意味・この植物の葉がモモに似ているため。
$ 細軟毛のある。
#2 Polygonum=多角形・polys(gr.多い)+gonum(gr.ひざ・節)・茎に多くの膨らんだ節があるから。
(95)  


 あ行 か・が行 さ・ざ行 た・だ行 な行 は・ば行 ま行 や行 ら行・わ番外編
 ←(P) 「な行」|「は・ば行」|「ま行」 (N)→
HOME (I) | main (M)
Copyright © 2000   Riro Yoshioka All rights reserved.
↑TOP



















↑TOP