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 大阿蘇に咲く花 「さ・ざ行」 

 さ  し・じ  す   せ   そ 
  L   和名 (1段目   ) 学名:
 (2段目 #) 属名の意:
 (3段目 $) 種小名の意:
 (4段目 &) 変種・亜種・品種の場合は その意:
    
 ← サイハイラン Cremastra appendiculata (D. Don) Makino
C. variabilis (Blume) Nakai
Cremastra appendiculata (D. Don) Makino var. variabilis (Blume) I.D.Lund
# kremannymi(gr.懸垂する)+astron(gr.星)
$ appendiculata=付属物体のある 
$2 variabilis=変化ある
 ← サイヨウシャジン Adenophora triphylla (Thunb.) A.DC. var. triphylla
# adenos(gr.腺)+phoreo(gr.所有する)
$ 3葉の・3葉のある
 ←  (サオトメバナ)
(サオトメカズラ)
ヘクソカズラでアップ。
 ← サクラスミレ Viola hirtipes S.Moore ;
V. miyabei Makino
# スミレ属の植物の古ラテン名を属名にした。ラテン古名のviolaから
$ 多毛の茎の、短剛毛のある柄の
 ← サクラソウ Primula sieboldii E. Morro.
# 最初の。ヨーロッパ産のPrimula veris が早春に他に先駆けて咲くことによる。
$ シーボルトの
 ←  サクラタデ Persicaria odorata (Lour.) Sojak subsp. conspicua (Nakai) Yonek.
# persica(モモ)に由来・persicus(モモ)に似ているという意味・この植物の葉がモモに似ているため。
$ 芳香のある・香りのいい
& 顕著な・目立った。
 ←  ササバラン Liparis odorata (Willd.) Lindl.
# (g.) liparos (油性の、輝く)滑らかで光沢のある葉に基づく
$ 芳香のある・香りのいい
 ← サツマイナモリ Ophiorrhiza japonica Blume
# ophio(gr.蛇)+rhiza(gr.根) 匍匐性の根を例えたもの。
$ 日本の
 ← サバノオ Dichocarpum dicarpon (Miq.) W.T. Wang et Hsiao ; Isopyrum dicarpon Miq.
#2 Isopyrum=isos(gr.同)+pyros(gr.小麦) Fumaria(ケシ科)の古代ギリシャ名を転用したもの葉形が似ているため。
$ 二果の
 ←  (サワアザミ) キセルアザミでアップ
 ← サラシナショウマ Cimicifuga simplex Wormsk
# cimix(ナンキンムシ)+fugere(逃げる)この植物C.foetidaが防虫に使われたから。
$ 単一の、単純な、自然な、正直な。
 ← サワオグルマ Senecio pierotii Miq.;
Tephroseris pierotii (Miq.) Holub
S.campestris (Retz.) DC. var. subdentatus Maxim
# おじいちゃん(叔父ちゃん)・老人。senex(老人)に由来。多くの種に灰白色の毛または白色の冠毛のあることによる。
$ 出島和蘭商館に来た採集家ピエローJ.Pierotの
#2 Tephroseris=
$3 campestris=原野生の
&3 subdentatus=やや歯牙のある
 ← サワオトギリHypericum pseudopetiolatum R. Keller
# 古代ギリシャ名hyperikonに由来。ギリシャ語のhyper(上)=eikon(画)。あるいはhypo(下に)+erice(草むら)が語源とも言われる。
$ pseudo〜=偽の:petiolatum=葉柄のある。
 ← サワギキョウ Lobelia sessilifolia Lamb.
# 英国のM.de Lobel(1538-1616)への献名。
$ 無柄葉の。
 ← サワギク Senecio nikoensis Miq.;
Nemosenecio nikoensis (Miq.)B.Nord.
# おじいちゃん(叔父ちゃん)・老人senex(老人)に由来。 多くの種に灰白色の毛又は白色の冠毛のあることによる。
$ 栃木県日光産の。 $2 formosanus=台湾の。
 ← サワヒヨドリ Eupatorium lindleyanum DC.
# アジアの王Mithridetes(B.C.132-63)の姓Eupatorに由来。
$ リンドレイJ.Lindleyの
 ← サンカクヅル Vitis flexuosa Thunb.
# ブドウの木。ブドウのラテンン名
$ 曲折多き。ジグザグの。
 ←  サンヨウアオイ Heterotropa hexaloba (F.Maek) F.Maek
Asarum hexalobobum F.Maek. var. hexalobobum
# heteros(gr.異なる)+tropos(gr.向き)
$ ?
#2 Asarum=オウシュウサイシン・ギリシャ語asaromに因むが、出所不明。一説には花が半ば埋もれて咲くことから、a(無い)+aroein(装飾)ともいう。又、asaron(枝を打たぬ)で根茎が分枝しないことから来たともいう。
$2 hexalobobum=?
   
 ← シオガマギク Pedicularis resupinata L. var. oppositifolia Miq.;
Pedicularis resupinata L. subsp. oppositifolia (Miq.) T.Yamaz.
# 虱(シラミ)の・Pediculus(シラミ)に由来する・昔ヨーロッパで、この属の一種のP.palustrisのたくさん生えた所で、草を食べている家畜にはシラミが一杯たかると信じられたことによる。
$ 仰向きになった。
& 対生葉の。
 ← シオデ Smilax riparia A. DC. var ussuriensis (Regel) Hara et T. Koyama
# 常緑のカシの一種のギリシャ名を転用。
$ 岸にある、岸の
& シベリアのウスリー地方に産する。
 ← シオン Aster tataricus L. fil.
# 星、星状
$ 中央アジアタタールの
 ←  ジガバチソウ Laparis krameri Franch.
# (g.)liparos(油性の、輝く)滑らかで光沢のある意に基づく。
$ 日本の植物を採集したベルギーの園芸家クラメルの
 ← シコクスミレ Viola shikokiana Makino
# スミレ属の植物の古ラテン名を属名にした。ラテン古名のviolaから
$ 四国産の
 ← シコクママコナ Melamphyrum laxum Miq. var. laxum
# melas(gr.黒い)+pyros(gr.小麦)・この植物の種子の色が黒いため
$ まばらな、散開する
 ← シシウド Angelica pubescens Maxim.
# 天使の
$ 軟毛のある
 ← ジシバリ
(イワニガナ)
Ixeris stolonifera A.Gray
# この属のインド名に由来する。
$ 匍匐(ほふく)茎のある、ストロンのある
 ←  シシンラン Lysionotus pauciflorus Maxim.
# lysis(分離)+notos(背)の意味で、長い果実が背側の縫合線で開裂するから。
$ 少数花の
 ← シデシャジン Asyneuma japonicum (Miq.) Briquet
# a(gr.否定)+syn(gr.共に)+euma(Phyteum属の略)、Phyleuma(シデシャジン)属と異なったの意味。
$ 日本の
 ←  シバハギ Desmodium heteorcarpon (L.) DC.
# desmos(gr.きずな、鎖)+eidos(gr.構造)・desmos(帯、くさり)+eidos(構造)・果実の途中に節があり、鎖状に連なることによる。
$  ?
 ← シマカンギク
(アブラギク)
(ハマカンギク)
Dendranthema indicum (L.) Des Moulins;
Chrysanthemum indicum L.
# ?
$ インドの
#2 Chrysanthemum=chrysos(gr.黄金)+anthemon(gr.花)からなる古代ギリシャの植物名chrysanthemonに由来
 ← シモツケ Spiraea japonica L. fil.
# Speria(gr.螺旋に由来、輪)。花輪を作るため、あるいは、はじめはLigustrum vulgareにsperiaiaの名があった。後に今の属名として転用された。果実が螺旋状をなす種があるため
$ 日本の
 ← シャガ Iris japonica Thunb.
# iris(gr.虹)・ギリシャ神話虹の女神より転じて植物名。
$ 日本の
 ←  ジャケツイバラ Caesalpinia decapetala (Roth) Alst. var. japonica (Sieb. et Zucc.) Ohashi;
C. japonica Sieb. et Zucc.
C. sepiaria Roxb. var. japonica (Sieb. et Zucc.) Hand-Mazz.
# イタリアの植物学者 A.Caesalpino (1519-1603)への献名
$ decapetala=10花弁のある; sepiaria=生垣に生える
 ← ジャコウソウ Chelonopsis moschata Miq.
# Chelone(北米産ゴマノハグサ科の属名)+opsis(gr.-に似た)。Cheloneは北アメリカのゴマノハグサ科の属で、ギリシャ語のchelone(カメ)から来た名。蕾の形状がカメの頭に似ているため。
$ ジャコウの香りのする
 ← ジャノヒゲ Ophiopogon japonicus (L.fil.) Ker-Gawl
# ophio(gr.蛇)+pogon(gr.髭)。
$ 日本の
 ←  シュウカイドウ Begonia grandis Dryand.
# 植物学者の後援者でフランス領カナダ総督であったMichelBégonia(1638-1710)に因む
$ 大型の・偉大な
 ← シュウブンソウ Rhynchospermum verticillatum Reinew.
Aster vertieillatus (Reinw.) Brouillet,Snmple et Y.L.Chen
# rhynchos(嘴)+sperma(種子)。舌状花の果実は嘴状に先が尖るから。
$ 輪生の、環生の。
 ← 十月桜 Prunus x subhirtella Miq. 'Autumnalis'
Cerasus 'Autumnalis'
Prumus subhirtella Miq. var. autumnalis Makino
# 梅の木・スモモの木・すもものラテン語名に由来。
$ やや短剛毛のある
#2 Cerasus=
$2 Autumnalis=秋の・秋咲きの・
 ← シュウメイギク Anemone hupehensis Lemoine var. japonica (Thunb.) Bowles et Stearn
# anemos(gr.風)に由来。ギリシャ神話でAdonisの流した血から生まれた赤い花の本属の植物、または、フクジュソウを呼ぶという。
$ 中国湖北省の
 ← シュンラン Cymbidium goeringii (Reichb.fil.)Reichb.fil.
C. virescens Lindl.,non Wildd.
# cymbe(gr.舟)+eidos(gr.形)唇弁の形に基づく。
$ 採集家ゲーリングP.F.Göring(1809-1879)の
$2 virescens=やや緑色の・淡緑色の
 ← ショウジョウバカマ Heloniopsis orientalis (Thunb.) C. Tanaka
Helonias orientalis (Thunb.) N.Tanaka
# Helonias属に似た意。Helonias属は北アメリカ固有の単系属で、その語源はギリシャ語helos(沼地、湿地)の短縮形。
$ 当東方の。<
 ← シライトソウ Chionographis japonica Maxim.
# chion(gr.雪)+graphe(gr.筆)
$ 日本の
 ← シラネセンキュウ Angelica polymorpha Maxim.
# 天使の
$ 多形の,いろいろの型の。
 ← シラヒゲソウ Parnassia foliosa Hook. fil. et Thoms. var. nummularia ( Maxim.) T. Ito
Parnassia foliosa Hook. f. et Thomson var. foliosa
P. foliosa var. nummularia (Maxim.) T.Itô
# ギリシャのParnassus山の名にちなむ。
$ 葉の多い
& 硬貨形の,平円板形の
 ← シラヤマギク=ムコナ Aster scaber Thunb.
# (星)
$ 粗面の・粗ぞうの
 ←  シロザ Chenopodium album L.
# chen(鵞鳥)+podion(小さい足)・アカザの葉形をたとえた
$ 白色の
 ←  シロバナエンレイソウ Trillum tschonoskii Maxim.
# tres 数字の3に由来。葉が三葉からなるため。
$ Maximowiczのために日本の植物を採集した須川長之助(1842-1825)の
 ←  シロバナタチツボスミレ Viola grypoceras f. albiflora Makino
# スミレ属の植物の古ラテン名を属名にした。ラテン古名のviolaから
$  曲がった角
& 白花の
 ← シロバナネコノメソウ Chrysosplenium album Maxim.
# chrysos(gr.黄金)+splen(gr.脾臓)花の色と属中に薬効のある種を含むことによるものと思われる。
$ 白い・灰白色の
 ← ジロボウエンゴサク Corydalis decumbens (Thunb.) Pers.
# korydalis(gr.ヒバリ)に由来。長い距を持った花の形からの連想。
$ 寄りかかった。
 ← シロヨメナ Aster ageratoides Turcz. subsp. leiophyllus (Franch. et Savat.) Kitam
A. leiophyllus Franch. et Savat
Aster ageratoides Turcz.var. ageratoides
# aster (gr.星)
$ カッコウアザミ(Ageratum)に似た
& 無毛葉の,滑らかな葉の
 ← ジンジソウ Saxifraga cortusaefolia Sieb. et Zucc.
Saxifraga cortusifolia Siebold et Zucc.
# ラテン語saxum(石)+frango(砕く)。この植物が岩の割れ目に生育する状態から、尿の結石をとかす作用があると思われたことによる。
$ Cortusa 属のような葉の
$2 cortusifolia=サクラソウ属Corylusのような葉の
 ←  シンミズヒキ Antenoron neofiliforme (Nakai) H.Hara
Persicaria neofiliformis (Nakai) Ohki
Polygonum neofiliforme Nakai
# ?
$  filiformis 種に似て新しく見付かった。
#2 Persicaria=persica(モモ)に由来・persicus(モモ)に似ているという意味・この植物の葉がモモに似ているため。
   
 ← スイカズラ Lonicera japonica Thunb.
# ドイツのA.Lonitzer(1528-1586)への献名。
$ 日本の
 ← スイバ
スカンポ
Rumex acetosa L.
# 槍の意味のあるラテン古名rumexに由来。rumexは一種のやり(槍)で、スイバの葉形をそれにたとえたといわれる。
# 酸っぱい・酸味のある
 ← ススキ Miscanthus sinensis Anderss.
# mischos (gr.小花柄)+anthos (gr.花)
$ 中国の
 ← スズサイコ Cynanchum paniculatum (Bunge) Kitag.
Vincetoxicum pyconstelma Kitag.
# cyno(gr.犬)+anchein(gr.殺す)・kynos(犬)+agcho(殺す)・犬に対して毒害のあると考えられていたこの属の一種の古代名より命名された。
$ 円錐形の
#2 ?
$2 ?
 ←  スズシロソウ Arabis flagellosa Miq.
# アラビアの
$ 匍匐枝の多い
 ← スズムシバナ Strobilanthes oliganthus Miq.
Championella obigantha (Miq.) Bremek
# strobilos(gr.球果)+anthos(gr.花)。松毬(マツカサ)のように球果状をなす花序に基づく。
$ 少数花の
 ← スズメノヤリ Luzula capitata (Miq.) Miq.
# 一説によるとluculus(小さい森)に由来するというが、詳細不明。イタリア語lucciola(ほたる)より、またはlux(光)の縮小形luxulae,またはgramenluzulaceからきた名で、この属の一種が露に輝く様からきたという。
$ 頭のある・頭状の・頭花のある
 ← スズラン Convallaria keiskei Miq.
Convallaria majalis L. var. manschurica Kom.
# convallis(谷)+leivion(ユリ)。ウルガタ聖書訳 ソロモン王の歌にあるLilum convallium(英名Liles-of-valley谷間のユリの意)に対する中世後期の名から。
$ 植物学者東京大学員外教授伊藤圭介(1803-1901)の 
$2 majalis=五月に咲く。
& manschurica=満州の
 ← スミレViola mandshurica W. Becker
# スミレ属の植物の古ラテン名を属名にした。ラテン古名のviolaから
$ 満州の
   
 ← セイタカアワダチソウ Solidago altissima L.
# solidus(完全な)+ago(状態)
$ 至って高い・甚だ高い
 ←  セイヨウタンポポ Taraxacum officinale Weber
# thrakchakom(ar.苦い草)に由来。
$ 薬用の・薬効のある
 ← セッコク Dendrobium moniliforme (L.) Sw.
# dendron(樹木)+bion(生活する)。樹木に着生して生活するから。
$ 数珠状の・じゅずを持った
 ←  セリバオウレ Coptis japonica (Thunb.) Makino var. major (Miq.) Satake
# kopto(切る)から転じた語・分裂した葉をあらわすものか。
$ 日本の
& 巨大な・よりり大きい
 ← セントウソウ Chamaele decumbens (Thunb.) Makino
# chamai(gr.低い)の縮小形。chamai(小さい)小型の植物であること。
$ 横臥した(倒れているが根は出ない)。
 ← センニンソウ Clematis terniflora DC.
# clema(gr.若枝)の縮小形・ギリシャ語klema(若枝・つる・巻きひげ)の縮小形。
$ terni=三つづつ・florus=花の多い・光り輝いている。
 ← センブリ Swertia japonica (Schult.) Makino
Qphelia japonica (Schult.) Griseb.
#オランダの園芸家でFlorilegium(1612-1614)の著者Emanuel Sweert(1552-1612)に因む。
$ 日本の
 ← センボンヤリ Leibnitzia anandria (L.)Turcz.
# ドイツのG.W.Leibnitz(Leipnitz)(1664-1716)への献名。
$ 属名転用「おしべのない」の原意。
   
 ← ソクシンラン Aletris spicata (Thunb.) Franch.
# aletoris(gr.粉ひき女)。花被の外観が粉状を呈しているのをたとえていう。
$ 穂のある・穂状の
 ← ソバ Fagopyrum esculentum Moench
Polygonum fagopyrum L.
# Fagus(ブナ)+pyros(gr.小麦・穀物)。ラテン名Fagus(ブナ)+ギリシャ名pyros(コムギ)三稜を持つ果実がブナの実に似ていることから。
$ 食べられる。食用になる。
#2 Polygonum=多角形・polys(gr.多)+gonu(膝・節)茎に多くの膨らんだ節があるから
 ← ソバナ Adenophora remotiflora (Sieb. et Zucc.) Miq.
# adenos(gr.腺)+phoreo(gr.所有する)。植物全体に乳液を出す腺細胞があるため。
$ 疎に花をつける。
(71)  


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