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m & Aの両氏と3人で植物観察に出かけました。天気予報では曇りから晴れ。現地に着くと朝から霧雨。寒い!!!暖かいコーヒーを飲み観察開始。足を取られながら6,000歩程観察の後に昼食。食後休む間もなく、2人は元気そのもの、先へと進みます。1時間程歩いていると、m氏の「ありました。ありました。」との興奮した声が聞こえます。「これは、カンアオイの一種でミヤコアオイ。カンアオイの仲間は愛好者が採取するので絶対場所がわからないように注意を。」と、m氏に念を押されました。この日12,000歩程観察して多くの植物に出会いましたが、その植物名は自生するミヤコアオイの場所の見当がつかないように記載しないことにします。
1969年 昭和44年3月発行 熊本県植物誌
ミヤコアオイに関する記載がありません。
日本のレッドデータ検索システムによると
福岡県:     ●「絶滅危惧IA類(CR)」ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種:
高知県・徳島県:●「絶滅危惧II類(VU)」 絶滅の危険が増大している種:
香川県・大分県:●「準絶滅危惧(NT)」 存続基盤が脆弱な種:
m氏が興奮したのが理解できました。

葉っぱばかりです。
Miyako aoi
Photo:(C) Riro Yoshioka


斜面の前で屈むと葉の下にある花が見えました。
Miyako aoi
Photo:(C) Riro Yoshioka
花と言われてもあまり魅力は感じません。写真を撮りますが、暗くて何度も何度も取り直していると「ここにあるのは いいですよ。」とm氏の声がします。すると、A氏が「危ないので来ないがいい。」と。そうは言われても見たくなるのが弱い所です。よじ登るとその先は急傾斜の崖です。すぐ手の届くほどの所に咲いていますが、降りて足場の確保ができそうもありません。A氏が手を伸ばして花だけを撮りやすいようにしてくれました。「色が違ってる。あっつ、メジャーを忘れた。大きさが・・・」と、言うと、すかさず、A氏が10円玉を取り出してそばに置いてくれました。A氏の状況判断の的確さと対処の速さに脱帽です。m & Aの両氏に感謝です。
Miyako aoi
Photo:(C) Riro Yoshioka
Miyako aoi
Photo:(C) Riro Yoshioka
Miyako aoi
Photo:(C) Riro Yoshioka
尚、現地でm氏からミヤコアオイ、キンチャクアオイ、サンヨウアオイについて説明を受けましたが、理解できなかったので帰宅後、図書館で図鑑を広げました。3つを見比べる機会があれば、じっくり観察したいと思いました。
朝日百科 植物の世界から抜粋
「ミヤコアオイ:近畿地方に分布する。がく筒の内壁に立て縦ひだに加えて横ひだの発達が見られる。」
「キンチャクアオイ:九州に分布し、がく筒が偏球形になり、がく筒の側面に縦の溝を持つ。」
サンヨウアオイ:中国地方西部から九州北部の地方では、12個の雄しべのうち6個が退化して突起を残すだけになったもの。」

[日本名]この植物が京都で初めて確認されたことからこの名がついた。(新牧野日本植物図鑑)

名前花期所在地 離弁花類 草 ・ 木 もろもろ
ミヤコアオイ
 
 
4月
 
 
低山地林床
 
 
ウマノスズクサ科
カンアオイ属
 
常緑の多年草
 
 
花は淡紫褐色・花弁はない
近畿地方から中国地方
四国地方の北部

学名解説 (L)→

追記 2016/

名前 被子植物・コショウ目学名
ミヤコアオイ ウマノスズクサ科 カンアオイ属 Asarum asperum F.Maekawa
Heterotropa aspera (F.Maek.) F.Maek.

「APG分類体系に関して」は→

 

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