2003年6月にハンゲショウを教えて頂いた方から、是非「ユリノキ」を見なさいよと勧められて、どんな木だろうかなと楽しみにやってきました。この木の前に連れてきて頂いたのは、写真向かって左にある脚立の方から、川越さんと中学生の藤本君と高橋君です。以前撮影に来た
漱石記念緑道の真後ろにある木だったのです。川越さんはお住まいの近くにある3つの小中学校の庭園や樹木のお世話をボランティアでされているそうです。平成11年6月29日の悪天候で熊本市立図書館のユリノキが倒れて駐車場の車を壊しました。そこでこのユリノキが今後悪天候で倒れる前に、切り倒そうということになったそうです。その時、川越さんがこの地の「ユリノキ」は根が大事に保護されているので上部の枝を多少切り落とせば倒木の危険はないので残して欲しいと熊本市と交渉された結果現在見るように生き残っているのだと教えてくださいました。写真の赤い線で囲んだのがユリノキ。ユリノキの花は上を向いて開きます。しかしどうしてもその開いている中を見たくなりました。見ると高い脚立を伸ばせば手の届きそうなところにも花が咲いていました。川越さんが自宅まで二人を連れて帰り脚立を持ってきてくださいました。生徒二人が脚立を支えてくれたので安心して花の中まで撮影できました。川越さんも「枝について咲いているのは初めて見る」と、花をご覧になりました。勿論生徒さん二人にも見て貰いました。その美しさに吃驚していました。三人の方および紹介して頂きました方に御礼を申し上げます。