友人がモロツカウワミズサクラの観察に宮崎県に誘ってくれました。小雨が降ったりやんだりの1日。足場が悪いし、傘を片手にカメラをぶら下げての登山は大変疲れました。目的の花は時期が早すぎて見る事が出来ませんでした。しかし、断崖直前に咲く、ヒトリシズカが1株、3株、5株とあり驚きました。脇にはたった一輪のトサノコバイモ。夢中で写真を撮るときに僅かに花弁に触れただけで1片がポロリと。がっかりしていると、思いかけぬことに「これはヒメニラ」との声が聞こえました。なんと、絶滅危惧種1A類(CR)が、咲いていました。感激です。花被片の長さは僅か4-5mm。花は平開していなし、茎は触ってみると三日月型を思わせます。雨こそ降らなくなっていましたが足場は悪く、少しの風でも揺れて何枚撮ってもピンボケばかりでした。往復およそ12時間。トサノコバイモ、イワボタン、オニシバリ、ヒュウガミツバツツジなど初見の花の他にも幾つもの花を見たのですが、何と言っても本日はこのヒメニラに会いに来た一日でした。友人たちに感謝。 レッドデータブック くまもと2009 ○「絶滅危惧IA類(CR)」 ごく近い将来における野生での絶滅の可能性が極めて高いもの。 |
名前 | 花期 | 所在地 | 単子葉類 | 草 ・ 木 | もろもろ |
ヒメニラ | 4〜 5月 | 山地に生える | ユリ科 ネギ属 | 繊細な多年草 | 草全体に弱いニラの臭いがする。 花径の頂きに1-数花。 葉は1-2個・線形・断面は三日月形。 |
名前 | 単子葉類・ クサギカズラ目(キジカクシ目) | 学名 |
ヒメニラ | ヒガバナ科 ネギ属 | Allium monanthum Maxim. |